記事一覧

第5回「中枢神経と末梢神経」

「神経」は大きく、「中枢神経」と「末梢神経」に分かれます。神経組織は私たちの体、精神をコントロールしますのでコンピューターに例えられますが、「中枢神経」はコンピューター本体、「末梢神経」は情報を伝えるケーブル(コード)に相当します。「中枢神経」は大脳、小脳、脳幹(中脳、橋、延髄)から成り、「末梢神経」は、中枢神経からの情報を末梢に伝える「運動神経」などの遠心性線維と、末梢の情報を中枢に伝える「感覚...

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第4回「脳の中のこびと」

大脳外観(大脳を左側面から見た像)上前  後下脳はその部位ごとに役割の分担があります。脳は、外見的に、左右対称的な専門的に言うと次の図のようになっています。これは、場所ごとに役割があることを示すためのものですので覚える必要はありません。特に、われわれに身近な機能である感覚機能や運動機能では、脳のどの部位が体のどこに対応するかが良くわかっています。感覚機能でいえば、上図の横線赤の「一次体性感覚野」で...

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第3回「神経内科」とは

【「神経」とは】「神経」の組織の中心は「神経細胞」です。神経細胞は本体に相当する「細胞体」が0.1mm、そこから延びる電線に相当する「神経線維」が1ミリメートル以下~1メートルという大きさです。こういう形をした「神経」やそのネットワークの異常を担当する分野が「神経内科」です。具体的には、認知、運動、感覚、平行機能、自律神経機能などの異常および筋肉の異常を対象とします。 模式的に表現すると、【「神経内科」が担当する3...

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第2回「認知症の分類とその割合」

(1)認知症の分類【認知症の種類と大まかな割合】(小阪 憲司 先生による)※ その他の認知症: 前頭側頭型認知症、大脳皮質基底核変性症、進行性核上性麻痺、嗜銀顆粒性認知症、正常圧水頭症、クロイツフェルト-ヤコブ病など a)アルツハイマー型認知症(AD)が半数を占めますが、b)脳血管性認知症(VD)、c)レビ-小体型認知症(DLB)を合わせると3大認知症と呼ばれます。認知症は、認知機能の低下が第1の症状(「中核症状」と呼び...

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第1回「認知症社会が目前」

(1)「2025年問題」人口の高齢化に伴って認知症が年々増加しつつあることはしばしば議論されていますが、政府は、団塊の世代が全て75歳に達する2025年をターゲットとして高齢化対策をすすめようとしています。この状況の中、本年(2015年1月27日)認知症に対する国家戦略が決定されました。人口の高齢化を論じる際「2025年問題」なる用語がしばしば登場しますが、その要点を対象人数で見ると次のようになります。①認知症高齢者...

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